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第4回 バラの夏剪定をしよう!

悩める夏剪定の時期がやってきました

第4回は、夏剪定までの日々の作業の話にしようと思っていましたが、もう8月も終わりとなりましたので、剪定のお話をすることに…
相変わらずで申し訳ありません^^;

晩夏までの作業については、「第3.5回」として、後日まとめておきたいと思います!

さて…
今年も、毎年頭を悩ます夏剪定の時期がやって参りました!
とはいえ、一般的にはちょっとまだ早いんですが、この地域は片足を寒冷地に突っ込んでいる感じなので、関東南部よりは気持ち早めに作業します。
記事にするにはちょうど良くて良かったです!

いわゆる「夏剪定」って何なのか?

バラの夏剪定と呼ばれる作業は、秋のお花をきれいに楽しみたいための作業です。
ですので、四季咲き性のある木立性バラやシュラブに行います。
株を健康に保つための、枝の整理の意味合いもありますが、それはこの時期でなければならない目的ではないので、基本的には、良い時期に花を咲かせるための作業となります。

夏剪定は難しい?

冬剪定と比べると、確かに難しいかもしれません。

バラをいつに咲かせたいかで、切る日にちを決めたりします。
大体秋らしい良いお花が咲くのは、関東だと10月中旬以降くらいの気温になります。
開花の目安は、おおざっぱに言うと、夏剪定を行ってから大体40〜50日くらいで秋のお花が咲き始めます。

アイスバーグ

上の写真は、9月6日に剪定を行って、約1ヶ月後の10月8日のアイスバーグです。
蕾がだいぶ膨らんで、あと1週間もかからないうちに開花という感じですね。

夏剪定は、
・気温(育てる環境)
・株の状態
・切る位置
・品種(系統)
で、咲き始めの時期はとても色々になります。

「すべてのバラを一斉に同じ時期に咲かせたい!」

と思ってしまうと、非常に難しい作業で悩んでしまうかもしれません。

ですので、それは薔薇園のプロにお任せして、自分のバラは難しく考えず、秋の涼しくなってきたときにきりりとした良い花が見れれば良い、としてみるのはいかがでしょう。

地球温暖化で、9月の気温がずいぶん高いなんてことも多くなり、数十年前に良いとされていた剪定時期よりも遅くした方が、秋の良い花を見られる傾向もあります。

その辺りは、悩ましくもありますが、開花時期を調整できちゃうのはバラ栽培の楽しみの1つ!
剪定を失敗したって、枯れる事はありません。
花が少なくなっちゃったって、エネルギーを春に温存!と思えば、全然大丈夫。
長年つきあっていくバラですから、毎年チャレンジしてみてください♪

では、切ってみよう!

ホワイトジャックカルティエさん、なかなかいい感じに育ってくれました。

ホワイトジャックカルティエ

良く言われるのは、「3分の2くらいの樹高になるように剪定する」ということですね。
これは、大体それくらいの位置だと、枝もしっかりしていて、良い芽があるという目安です。

具体的に言うと、2番花が咲いた枝のところで切ると、大体それくらいになります。

 悩みどころポイントがありました

まずは、剪定するバラをざざっとチェック!
主軸となりそうな良い枝を決めたり、考慮したい箇所などを見てみます。

この株での悩みどころポイントはここ!

ホワイトジャックカルティエ

…何が悩みどころなのかというと…

芽

切りたいな〜という位置のところの芽がこんな具合でした。
これでは良い枝が伸びてくれそうにありません。
この写真の上の切れているあたりで、一度ピンチしてあり、その上に3本枝別れしています。

下の良さそうな芽まで攻めても良かったんですが…

結局、枝分かれした上の部分で切ることにしました。


 後は全体の高さを見ながらカット!

あとは、全体の高さと、芽の向きなどを見ながらカットします。
芽の向きは、できれば外側を向いている方が望ましいですが、切った1番上の芽が必ずしも伸びるとは限らないので、細かく気にする必要はありません。

ホワイトジャックカルティエ剪定後

カット終了!

切る前と並べてみます。

ホワイトジャックカルティエホワイトジャックカルティエ剪定後

悩みポイントで、あまり切らない方を選択したので、そんなに切ったつもりはありませんでしたが意外とすっきりしました。
切った枝はこちら。

言い忘れました!もし、株の中の方に向かって伸びている枝がある場合は、そういうのは切ってしまってくださいね。

他のバラの剪定もちょっと見てみましょう

■シュラブ四季咲きバラ

シュラブ剪定前

               ▼

シュラブ剪定後

■ハイブリッドティー

HT剪定前

               ▼

HT剪定後

雰囲気は伝わりましたか?

剪定後の管理

 肥料は控えめに

芽をしっかり伸ばすために肥料の力は必要ですが、開花の頃までがっつり窒素分が残ってしまうと花にはよくありません。
固形肥料の場合、通常よりも少なめにして、あとはリン酸肥料の六花で、枝先にエネルギーを集中させましょう。
有機液肥でコントロールするのも一つの手です。

 肥料は何を?

甘彩ぼかしを基礎肥料で使ってきましたが、今回もそれを使います。
先ほども触れたように、肥料の量を半分にして、あとは六花を使っていきます。
六花をちゃんと撒けるか不安な方には、甘彩ぼかしに、キング豊穣を混ぜて使用するとか、肥料をキング豊穣にするのもお勧めですよ。リン酸を補強できます。

 病害虫予防

栽培レシピ表を書いた頃には、まだ確立されていなかったピキャッシュ。
今年はピキャッシュによって、ハダニにも悩まされずに済みましたし、予想よりもずいぶん楽に病害虫予防が実現しています。
今後は、せっかく伸びた新芽を喰われてしまうと開花に直結するので、ピキャッシュでは退治できない虫がついていないか、日々チェックしつつ、定期的に予防していきます。

どうしてもやらなきゃいけない作業ではありません

夏剪定は、バラ作業一大イベントという感じもありますが、最初にも言ったように、「秋のお花を楽しむための作業」なので、どんな株もやらなきゃいけないという訳ではありません。

調子を崩していて、やっと葉が展開してきたような株は、剪定する事なく、養生に励んでください。
復活する中で蕾をつけてきたら、咲かせて楽しんでみても良いのでは。

また、ブランドバラに多く見られるシュラブ系のバラでは、切ってしまうと、咲くまでにやたらと時間がかかってしまったり、咲かずに終わってしまうものもあります。
そういったものは、8月中旬くらいの早めに切り戻してみたり、もしくは切り戻さずに咲きたいときに咲かせるようにしてよいと思います。
バラとつきあっていく中で、ぜひそのバラの性質をつかんであげてください。

今回はこれにて終了です!

いかがでしたか?

夏剪定が終われば、あとは魅惑の開花の時期まであともう少し!
香りよいお花が咲いてくれるか楽しみです♪